10月は忙しい月だった。
東京へ、大阪へ、広島へとバタバタとしていた。
そのまま流れるようにして夜行バスに乗った。
広島から名古屋に帰って来た翌日には飛行機の中だった。
今回の行き先はヨーロッパ。
何故こんな旅を始めたんだろう?
切っ掛けは今年100周年を迎えるYH(ユースホステル)。
そこがユーレイルパスのモニター募集を行った事に起因している。
条件は、
旅行期間10月から11月、
写真と紀行文を11月20日までに提出できる者。
しかし、募集開始が9月下旬な上に締切が10月16日。
なんとタイトなこと。
というのも航空券は付いていないので、
格安航空券の場合は早めに抑えなければならない。
キャンセルをすればキャンセル料も発生してしまうからだ。
この条件で応募する人間は少ないと踏んだ。
が結果は落選。
キャンセル料を払うのも癪だった。
だから旅に出ることにした。
当たるつもりで計画した旅行だったので、
当然だが移動費の事は考慮していなかった。
自然と貧乏旅行をしなければいけなくなっていた。
前に旅行をした時はユーレイルパスを使ったが、
今回はなしで全て個人手配をすることに。
ガイドブックによると、
ユーレイルパスの方がお得なような事が書かれているので、
それが事実に反すると証明するのも一つのテーマとした。
※ユーレイルパスとは
ヨーロッパ各国の国鉄や民間鉄道会社、
船会社が集まって作ったユーレイルグループが発行する
乗り放題の鉄道パスのこと。
予算
25万円(航空券も含む)
期間10月19日から翌月19日の32日間
装備鞄類
40ℓ バックパック+レインパック
カメラバッグ
紙袋(サブバッグ)
衣類
ジャケット×1
カーディガン×1
フリース×1
ロンティー×3
Tシャツ×1
ポロシャツ(半袖)×1
ジーパン×1
スウェット×1
タイツ×1
ニット帽×1
スニーカー×1
ビーサン×1
下着(パンツ、靴下)×5
書籍類
ノート×1
手帳×1
文庫本×3
ドイツの指差し会話帳×1
ガイドブック×2
電子機器
ニコン一眼レフ+レンズ(単焦点、ズーム 各一本ずつ)
電子辞書
携帯電話 (使う予定のない緊急用)
ipod(音楽は必須)
衛生用品
洗剤(280mlペットボトル詰め)
石けん
ハンケチ
タオル
ナイロンタオル
爪切り
耳かき
はさみ
あとはロープや洗濯バサミ等
これでメインバッグの重量は空港で10kg強程度だった。
寒いところへ行くのと、降水量を考慮して下着は多めにした。
一番重いのは言うまでもなく本。
会話帳はただのネタ。
※写真のこけしちゃんは友人から頂いたお手紙こけしで中に手紙入り