宿の中に入るとソファが並べられており、
一人男性が腰をおろしてくつろいでいた。
ところどころ日本語の表記もある。
その人はどうやら日本語も英語も解せないようで、
スペイン語一本。
部屋の空きを確認すると、
お誂え向きなことに、
ドミトリールームがちょうど空いていた。
料金は1泊10ドル、ペソ払いで200ペソ。
とりあえず2泊する旨を伝え、
名前とパスポートナンバーの記帳と、
掲げてあるホワイトボードのドミトリーの箇所に、
名前を書くよう言われ、記入した。
各部屋結構埋まっているようだった。
ペソで支払うと鍵を受け取り、
簡単に解錠の方法を説明してくれた。
鉄格子と玄関の2重扉なので、
セキュリティも結構安心できる。

チェックインが住むと、
まずはソファでくつろいでいる人に挨拶をした。
彼は同室で長野県出身とのこと。
すこし話をして、wifi環境もあったので、
料金や日程を考えた結果、
その場でskyscannerのサイトから
4日後発のメキシコシティー―ハバナ間
往復チケットを47,800円で抑えた。
国際線だし妥当かと思った。
だいぶ時間が過ぎており18:00を回っていた。
外に出るとちょうど日が暮れようとしており、
宿の斜向いにある教会には
何やら警察官がたくさん集まっていた。
はてなんだろうか。

行ってみたかったヴァスコンセロス図書館が
歩ける距離にあったのと、
閉館時間が19:30で、
まだ間に合うことがわかったので、
行ってみることにした。

街のあちらこちらに壁画があったり、
古い建物があったりで
歩いているだけでも楽しかった。
おまけに綺麗な月も眺めることができた。

寄り道をしながら19:00頃に目的地に到着した。

入館すると、カメラをカバンにしまうように言われた。
カメラでの撮影については、
受付にて身分証(パスポート)の提示と、
注意書きを確認の上サインをすればできた。
スマートフォンの場合は特に許可は要らないようだった。
この図書館はメキシコの建築家アルベルト・カラチ氏が設計をしており、
アメリカの建築雑誌Architectural Recordで、
“世界でもっとも先鋭的でモダンな図書館”にも選ばれている。
高さのある空間。
メタリックな書架。
それが左右シンメトリーに配置され、
宙に浮いているような錯覚に陥るデザイン。
圧巻の一言。

まさにSF(少し不思議)。
更に中央には、
ガブリエル・オロスコ氏の手がけたオブジェ
Matrix Movilが宙に佇む。
クジラなのか、恐竜なのか
よくわからない不思議な骨のオブジェ。

まさにSF(すこしふしぎ)。
閉館時間ギリギリまで堪能した。