西域とカシミール#2 なんで旅行者に勧誘するか?


ウルムチについた夜のこと。
食事がてら外で散歩をしていたら、
漢族の女に、
「旅行者か?」
といきなり声をかけられたことに始まる。


こちらがそれなりに中国語が喋れる所為もあってか、
なにか物凄く鼻息を荒らし、
自分の人生がある会社に入ったことで変わった!
とかなんぞ訳のわからん話が始まってしまった。
そして彼女はしきりに
「アンリーゴンスー、アンリーゴンスー。(安利公司)」
と言ってくる。
彼女の勤めている会社の名らしいが全く知らん。
しかし、彼女曰くアメリカの会社で且つ、
日本を始め世界各国にあるという。
どうにも馬鹿でかい会社との事。
でも悪い人ではなさそうだったので翌日、
天池観光のあと会わないかと言われホテルに呼ばれた。

こっちとしてはホテルに呼ぶくらいのものだから、
旅行者に飯の一つでも奢ってくれる親切な人なんだろうか
と思っていたが、
そんな期待は一瞬に阿呆なことだったと気がつくのには、
そう大した時間は要さなかった。
ただそのホテルはオフィスから近い、
というだけであって直ぐに彼女らのオフィスへ連れて行かれた。
そこのまた代表の胡散臭いを絵に描いたような男に会わされた。
するとなれた感じでおもむろに商品パンフを出し、
その会社の素晴らしさのアピールときた。
と、いかにも中国っぽいやり方。
よくみたら英語でAmwayと…。アメリカンマルチですやん。
全て分かったところで桜っぽいおばちゃん入場。
女はおばちゃんにオレのことをベタ褒めし、
「この人は一人で旅をしている上に中国語も流暢なのよ」
などとややくすっぐったいことを言う。
というかいくらマルチでもガイジンは引っ掛けれんでしょう。
こっちの中国語だって母国語に対して100%の筈もないし。
おばちゃんはおばちゃんで「まーまーすごいわね」みたいな。。。

そして男は続けて、
「うちの会社のネットワークで友達が友達になって何処へ行っても…」
とよくあるいかにもなマルチな話術(?)で会話を敷衍してくる始末。
キリがない。
勿論全部会話は中国語。

そんな良い会社なら飯ぐらい奢れやとずーと思いながら、
「すっげー腹減った。」
とか
「今日は物凄く疲れた」
とか言ってみたが黙殺されてしまった。

中国のサービスは屑だっていったからかなぁ。。。

最後に「今日ココのソファ貸してくれ、宿ねえから」
っと言ってみた所。
普通にスルーされ近くのサウナに案内された。
まあ確かに中国のサウナは寝れるけどさぁ。

やはりアイツらは口だけでケチンボだった。
そもそも営業するなら営業経費くらい捻出してよ。。。
と、ありえない体験ではあったが二度とごめんだ。


左利き(酒飲み)で旅好きなアラサー男子。 猫好きのバイク乗り。 カワウ速報の由来はカワウソに似ている、 ということをきっかけにカワウソ推しになったからと、 単純にダジャレを使いたかったから。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Scroll to top
Translate »