西域とカシミール#21 お返しとただいま


曇天の空。
少々気怠い起床となり、朝8時少し過ぎにはバスストップへ向けて歩いていた。
適当に朝食を摂り、ジェネラルバススタンドまで
デコレーションローカルバスで向かった。
バスはすぐに見つかったりホッとした。


ペシャワールからラワールピンディへ向かっていた。
相変わらず8人乗りに12人乗り込む。
唯一の救いは道が舗装されており高速をぐんぐんと進んでくれたことだ。
車窓から見える風景は緑の多い土地だった。
しかし、ラワールピンディに着くと実に埃っぽく、汚いという印象は拭えなかった。


とりあえず腹ごしらえとして、
レバーなどの内臓系のものを食べて、
サトウキビジュースで疲れを癒やした。
この町には特に用がなかったのでそうそうとギルギットへ向かうことにした。

「ギルギットへ行きたい。」
とその辺の連中に尋ねると、
自信満々に鮨兼と書かれた料亭(?)のマイクロバスの前まで案内された。
周りをよく見ればどれも日本の中古車ばかり、
それも店名や電話番号はそのままの状態。
パキスタンでは99%日本車な上にしっかり宣伝までしてくれています。
流石親日。

という訳で料亭へ行くつもりはないが、
1030Rsを支払いチケットを手に入れた。
一応到着時刻も確認しておくと、8時とのこと。
成る程今日中に着くのかと安心して出発の時間を待つことにした。

出発が14時で1時間半ほど時間があったので、
バススタンドの向かい側にあ有る売店へ水を買いに行くと。
バケツをひっくり返したような雨が降り出した、
無論傘など持っちゃいない。
持ってきてはいたが、
トルファンで日傘として使用しているうちに落としてしまっていた。

雨が弱まってからギルギット行きのバスに乗込み体力回復のために寝ていたら、
故障なのか別のバスの乗換えを強いられた。
出発が1時間程度、遅れたから9時くらいには着くんだろうと高を括っていたら、
辺りはどんどん暗くなる。
どうなっとるんだと思っても仕方ない。
そう、8時というのは朝の8時だったのだ!
やられた。確かにPMかと訊いたら、
うんうん、とうなずいていた筈なんだが、
判っていなかったらしい。

ほぼ24時間移動し続けることになろうとは…。
到着したギルギットは嘘のように清々しいくらいの天気で、
朝日と山々の組み合わせが非常に美しく神々しくもあった。

ただ到着したバス停が一体どこなのか皆目検討がつかなかった。
とりあえず腹ごしらえにアイスクリームといつものチャパティー買い求め、
特にギルギットでも用事はなかったので、
一気にもと来た国境の町パスーへ向かうべくバスに乗り込んだ。


左利き(酒飲み)で旅好きなアラサー男子。 猫好きのバイク乗り。 カワウ速報の由来はカワウソに似ている、 ということをきっかけにカワウソ推しになったからと、 単純にダジャレを使いたかったから。

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