宿代を値切った後、
ヒッチハイクでカラーシュバレーからチトラールへ戻った。
そうして町をぶらついていると、
なかなか素敵なバッグや小物が売っている。
どうせ金ないしと思いながら値段だけ聞くとびっくりするくらい安い。
すべて手作りの一点ものなのに、
鞄が250Rs(400円くらい)という破格のお値段。
しかしここからでももちろん値切る。
結局160Rsで購入した。
激安。
みなさんお土産を買うならぜひチトラールで!
で、その翌日5時起きでチトラールを発ち、
ペシャワール(アフガニスタンまで50km!)へと向かった。
山の景色は最高だが如何せん8人乗りを12人で乗るもんだから窮屈。
そりゃ尻も痛くなる。
そんな状態を続けること10時間強。
この尻の痛みを理解できる人間が日本社会において何人くらいいるのだろうか?
もちろん殆ど連日での移動。
超早起きなど、疲労が蓄積されていたなどの理由もあるだろうが…。
10時間という時間をただただ妄想で過ごす。
唯一の救いは窓際で自由に窓を開閉できた点。
ペシャワールのバススタンドに到着するやいなや、
ローカルのデコトラならぬデコバス(路線バス)に乗って、
旧市街地へ移動。
そのデコレーションっぷりは日本のデコトラに通じるものがある。
というわけで旧市街地に到着した訳だが、
チトラールより大分南の所為もあってかめちゃくちゃ埃っぽくて不潔である。
しかも暑い。
宿はまたもやノーホットシャワー。
一体何時まともな風呂に入れるのか…?
櫛で髪を梳かせば真っ黒に。
どこまで汚れていくのか…。
ペシャワールはペルシャ語で高地の砦を意味する。
紀元前6世紀にはガンダーラの王国の支配を受けており、
仏教全盛の時代も経験した土地である。
そんなペシャワールではあるが結構面白い。
難民が多い所為もあってかなり独特な雰囲気、
ちょっぴりピリピリ感があります。
北部と比べ危なそうなところがいっぱいある。
これはなんとなくの直感で肌で感じられる。
またアフガニスタンの影響を強く受けており、
よくカワチャーイ(緑茶)が飲まれていたり、
肉を使った料理も多い。
でもやっぱり人は親切で楽しく交流できたが、
日も沈んで真っ暗になったころ。
宿に戻るちょっと前にパキスタン人だかアフガニスタン人に頼まれ、
写真を撮っていた時のことだった。
建物の二階から水の入った袋か何かを投げつけられた。
それまで楽しかったのにすごい怪しい空気が流れ、
地元民にも早く宿に戻れと促され正に狐につままれる思いをした。
水袋を投げつけられた理由がさっぱり解せん。
日本人だから?
(投げた人間が日本人かどうか分かっていたかは謎)
それとも外人だから?
うーむ、不思議と怒りの気持ちは起きなかった。
ただただ疑問。