今回のアイスランドへの旅行は日本で計画をたてるところから面白かった。
何も決まっておらず、打ち合わせのためだけに友人と東京で落ち合う。
それもバイクで向かう。
真夜中まで議論した結果出た答えがアイスランドだった。
現地は現地で大自然を満喫できる国だった。
旅行者に対するインフラ整備も調っており、Wi-Fiなんかはその典型例だった。
金融に非常に大きなウェイトを置くアイスランドは
2008年にサブプライムローン問題が発端となって生じた経済危機もあり、
一時は国家破綻の危機にまで陥ったにも関わらず何事もなかったように現在は平穏としている。
崩壊前は金利を15%以上まで上昇させ、世界から資金を調達していた。
その投資先がサブプライムローン等の有価証券だったためにバブルが一気に崩壊した。
膨らんだ不良債権を処理するために、
アイスランド政府は非常事態宣言を出し、
銀行は国の国有化。自国のGDPを上回る負債。
しかしアイスランド経済は奇跡の復活を遂げた。
それは、2度の国民投票によって、借金踏み倒しを実行。
徳政令だ。
リアル桃太郎電鉄の徳政令カードだ。
経済規模が小さかった故に成り立ったとも言える。
更に通貨クローナの価値が対ドルでほぼ半分になっていたことで、
輸出産業が息を吹き返した。
この北海道より少し大きいくらいの面積に人口は35万人程度(新宿区並)。
水力と地熱で全ての電力を賄っている。
同じ島国だけど日本とはまたぜんぜん違う。
航空券+ホテル(4泊)395,541円(一人197,770円)
ゴールデンサークルツアー(+オーロラハント)12,644円
トレッキングツアー21,513円
これだけで231,927円も掛かっている。
あとは食事やら簡単なお土産やらで5万円ほど使用。
合計約28万円程を使った。
それでもおみやげは買っていないほうだし、
これでウール製品など買ったりすればもっと上がった。
まだ安い方だとは思う。
ツアーに参加しない限りはレンタカーでも借りない限り観光は厳しく、
嫌でもお金がかかってしまう。
節約をもしするならブルーラグーンはやめて市民プール(設備は良い)へ行く、
食費は高いので食事をスーパー等で賄う、
お酒を飲む人は空港の免税店で購入してから入国する。
その位なものか。
観光業には国としても力を入れているアイスランド。
2009年では50万人程度の外国人観光客が2016年で180万人と爆発的に増加している。
主要産業である漁業をついに上回ったというニュースもあった。
人が増える分マナーの悪い観光客もまちがいなくいる。
苔が有名なアイスランド。当然傷つけてはいけないが、
剥がす旅行者、有名なのは間欠泉。
アーティストのMarco Evaristtiがストロックル間欠泉を彼のアート作品にするために、
植物由来のピンク色の着色料を間欠泉に投げ込みました。
多くのアイスランド人は彼の行動に怒り心頭だったそうだ。
(ただ着色料は自然由来で環境を破壊することはなかったようだ)
日本でも神社でおみくじを引くと適当な枝にくくりつける人が後を立たなかったので、
今では多くの神社がくくれるようなものを別途用意している。
賽銭もしちゃいけないところに硬貨を一人投げ込み始めると誰かが真似をして
後から来た人ほどココはそういうものなんだと合点してしまう。
特に外国から来た人からしたら余計にそうだと思うことだろう。
有名なのは厳島神社の鳥居の亀裂に小銭を挟む例。
あんなことをしては鳥居の腐食が進みダメになる。
どこの国でも有るんだなと思った。
鳥居のうえに石を載せたり、
小銭を載せるのはマナー違反だし、
ご利益なんて無いからやめましょう。
気持ちの良い旅を続けられますように。