氷の国#18完 トランジット


飛行機はぐんぐんと進んでいた。
気流の流れにのってオスロへと向かっていた。
ジェット気流のお陰で西から東へ向かうのは低燃費だ。
定刻の12時25分少し前位に到着した。

アイスランドとノルウェーの時差は2時間
乗っている時間は2時間35分だが
次の飛行機の搭乗開始予定時刻は12時45分。
出発は13時15分。
結局飛行機から出てくるともう12時40分。
あと5分で搭乗開始。。。。だと。

ビールで乾杯している余裕がない。
なにか美味いもんくらい食いたい。
そうだバゲットサンド買おうと移動しながら途中途中で通るお店を一瞥。
具合の良さそうなお店を探す。

友人は先に購入するも、
やっぱりスモークサーモンがでーんと入ったものを想像しすぎて探せども無い。

最終的には搭乗ゲート近くのお店で、
バゲットサンドがほしかったけど
スモークサーモンのサンドウィッチしかなかったのでそれにした。
えーと119Kr(クローネ)。
1クローネが約13円くらいだから1,500円超えてる。
やっぱり高いな。
この時既に12時51分。

直ぐに飛行機AY656に搭乗して、シート15EとF窓際の席に友人と腰を下ろした。
離陸後シートベルトサインが消えて直ぐに買ったサンドウィッチを平らげた。
機内食の出ない距離なのでとても腹が減っていた。
ようやく少し満たされた。

向かうはヘルシンキ。
行きと違い帰りは2箇所の経由地を経ての帰国。
乗っている時間は1時間20分ばかり。
また時差が1時間あり、時間が進む。
到着すると15時40分ごろ。
次のボーディングが16時35分なので1時間もなかった。
行きと同じく機械で自動パスポートチェックを済ませ、
スタンプは相変わらず係の人に手動で押してもらった。
EU加盟国でないアイスランドではあったが、シェンゲン協定加盟国なので、
行き帰りのヘルシンキでしか押してもらえない。
相変わらず変な感じがしてしまう。とっても簡素。

ヘルシンキでは特に何も買わずに帰国のための便AY079に乗込んだ。
帰りの便は行きのときエコノミー・コンフォートだったのと違い、
普通のエコノミーだったのでアメニティーの類いは特になかった。
行きが単にラッキーだったのだから仕方がない。
座敷は間席の41D流石に一気に名古屋まで行く便だから機体も大きい。

夕食を頂きながら、相変わらず酒を飲んだ。
左隣の席は空いていたが、
デブと形容するしかない太っちょで汗だくのおじさんが
そのすぐ通路を挟んだ横の席に座っていたのだが、
左窓際の座席に腰掛けていた女性がでおじさんが居ないときに
客室乗務員にアレコレ何か言っていたのが理由かは定かではないが、
突然おじさんが自分の横の席にどっかりとその巨体を埋めにかかってきた。
これは随分と窮屈になる。

もう酒を飲んで寝るしか無い。
だから寝た。
大分時間が立つと何故かまた元の席の方へ戻っていった。
何だったんだろうか。

朝食を平らげるともう名古屋はすぐそこ。
日付をまたぎ午前9時頃に中部国際空港に飛行機は無事着陸した。


左利き(酒飲み)で旅好きなアラサー男子。 猫好きのバイク乗り。 カワウ速報の由来はカワウソに似ている、 ということをきっかけにカワウソ推しになったからと、 単純にダジャレを使いたかったから。

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