ブルーラグーンの翌日朝4時には起きていた。
というのも今日でアイスランドを離れなければいけなかったからだ。
前日のうちにレセプションで帰国の便を伝えて
空港までのバスをお願いしておいた。
流石にブルーラグーンから戻ってから街に繰り出す元気はなかった。
朝起きて軽くパッキングをして、ロビーに下りてきた。
バスが来るまではソファに腰を掛けて待った。
迎えのバスが来てバスターミナルまで連れて行ってもらい。
そこで空港行きのバスチケットを買った。
バスは既に待機していたので直ぐに乗込んだ。
あっという間だったがアイスランドは濃ゆかった。
バスは行きと同じくひたすら一本の道を進んでいく。
場所によっては人工物が道路しか無い状態になる。
ふと外をみるとまともや緑がかったものを見た。
オーロラだ。
最後の最後まで楽しませてくれる。
空港に到着するととりあえずはチェックインをしようと、
カウンターではなく機械で済ませた。
ボーディングパスが出てくるとちょっと驚いた。
それは3回分のフライトを一緒くたにした一枚である上、感熱紙だった。
おまけに下半分不要な白紙部分まで出てきた。
そして再び駐車場へ引き返して、
オーロラを求めて空を見渡した。
道路の街灯があるので見にくかったがオーロラが有ることはよくわかった。
次に光のカーテンが見られる日は何時だろうか。
そもそもまたそんな日がこればよいなと思った。
日本と同じ島国かつ火山大国。
人口は新宿くらい(30万人)しか居ないからと言うのもあるが、
すべての電力を地熱発電から賄っているのには羨望すら感じる。
日本もその気になればもっと地熱発電を有効利用できるんじゃないか。
日本の地熱資源量は世界第3位の2347万キロワットだが、
発電能力はその2.2%分にとどまっている。(2017年時点)
ただ温泉地イコール観光地となっている日本にとって
どれだけ景観を崩さず発電所を設けられるかが争点になりそうだ。
いずれにしても今の数字よりは増えることを個人的には思う。
カフェの前で少しだけ時間を潰した。
ちょうどよい頃合いに出国審査を済まして、
飛行機に搭乗した。
搭乗口には乗り込む飛行機の名前の説明があった。
Eldborg。アイスランド語で火の城という意味があるそうで、
火山でできたクレーターの名前だそうな。
座席は25F、左端の窓際だ。
黎明、暗かった夜空に陽が昇りつつあった。
相変わらず木のない、苔と土の色をした肌を窓から覗かせていた。
余談だが、
アイスランドでクレジットカードを使いたくないという人は、
到着客が利用できる免税店で
1万円札で少額の買い物をすれば
お釣りは全てアイスランド・クローナで返ってくるので
手数料無しで手元に一万円弱相当の換金が可能。
さらに入国後は酒税がやたらと高いので
お酒好きは先に免税店でお酒を買うべき。