17時半ピックアップ開始の
ブルーラグーンのツアーを申し込んでいた。
晩飯も用意せねばということでビールばかり飲んでる二人は
黒いファサードが目印のお店に入った。
お店の名前はSANDHOLT。一応パン屋である。
ショーケースには綺麗にチョコレートが並べられていた。
その奥には実にうまそうな体裁をした
バゲットサンドがどんと並んでいた。
相変わらず決して安くはないが1,490ISKを支払い。
バゲットサンドを一つ包んでもらった。
店内の奥にはイートインスペースも有るようで、
ケーキなんかを他の客たちは食べている様子だった。
お店を出るとも時計の針は16時を回っていた。
洒落た壁画を通り越し、
宿泊先のヒルトン・レイキャヴィーク・ノルディカまで歩いていった。
とりあえずお風呂に行く用意をした。
水着が結局日本で行方不明だったので、
エクササイズ用ハーフパンツを持っていった。
念のためにホテルのタオルもカバンにぐいっと押し込んだ。
まだ時間があったので、
というよりも計画通り今度はホテルのバーでまたもや一杯やった。
本日三軒目だ。
そのあとロビーに迎えのマイクロバスが来た。
一旦ホテルからバスターミナルへ移動をして、
大型のバスに乗り換えた。
ちょうどタイミングよく夕焼けが見れたのが印象的だった。
バスは動き出しひたすら長い一本道を走った。
大体市内からは40〜50分程度で到着した。
空港からのほうが近いくらいの立地に有る。
ブルーラグーンは世界一広い露天風呂では有るが、
天然の温泉というわけではない。
隣接するスヴァルスエインギ地熱発電所が汲み上げた
地下熱水の排水を再利用した施設である。
1970年代にできた副産物である。
一般公開が始まったのは1987年。
昼間であれば青っぽい乳白色のお湯が見られるので
ブルーラグーンという名前である。
名前ではあるが、既に時刻は19時。
夜の帳もとっくに下りてしまっている。
あたりは闇。
要するに青いかどうかなんてわかりゃしない。
駐車場から少し歩くとボッタクリ施設、
ブルーラグーンの登場だ。
前にも触れたが、バスの往復と入浴がセットで99.3ユーロ。
2018年5月現在の価格で最低入場料6,990ISK(約7,000円です。)
入るときだけは値段を一旦忘れて入場。
中に入ると結構中国人と思しきアジア系の顔も目立っていた。
先ずはエントランスでツアーのバウチャーを見せて、
ロッカーキー兼中で買ったものが精算ができるリストバンドをもらった。
それを付けて駅の改札と同じ要領で入場する。
脱衣所に入るとロッカーがあり、その横に表示版がある。
表示版に締めたロッカーナンバーが表示され
そこにリストバンドをかざすとロックが掛かる仕組みになっていた。
一応日本語の説明文もあってちょっぴり嬉しかった。
すっぽんぽんはNGなのでハーフパンツを穿いて、
いざ進め。
まずはシャワーを浴びる備え付けのシャワージェルとコンディショナーで汚れを落とす。
入念に洗う箇所が図で表記されていた。
普通の日本人には無用のことと思いながら身体を洗い終えると、
いよいよ外に出た。
寒い。
やっぱり寒い。
小走りで湯の方へ向かい、浸かってみればもう寒くない。
進んでいくと結構水深に差があり、深いところでは1m30cmほどあった。
ラグーンの中にはシリカマスクバーが有り、”シリカ”要するに泥パックを擦ることができる。
一応これは料金に含まれており、入場した人はだれでも使える。
顔に塗りたくり5分ほどで落とす。
肌が弱いとピリピリしてしまうのでほどほどが良いみたいだった。
欲を張ったところで良いことはないねとこんなところでも思った。
皮膚病にも効くらしく各国から入湯しに来るらしい。
そしてシリカバーだけではなく普通のバーもある。
ビール1000円超。
スムージーで1000円位。水450円程度でいただけます。
無論何も買わず。
それにしても広い。
お陰で沢山の観光客がいるにも関わらず
誰もいないところでポツンと夜空を眺めながら
ゆっくりとした時間を楽しむことができた。
最後にサウナと打たせ湯を堪能して湯船から上がった。
肌への効能はそこまでよくわからなかったが、
髪の毛はちょっとパサパサになっていた。
海水も混じっているから仕方ない。
特に何も買っていないので追加の精算もなく、
帰りはリストバンドを改札のところにかざすと
蓋が開き放り込むと回収されてゲートから出てこれた。
買う気はなかったが、カフェが併設されており、
並んでいる商品の値段を見て唖然。
バゲットサンドが2,400円ほど。
しかしちゃかり寿司や日本酒も置いてあることには驚いた。
すごいな日本食。
そして案内板に従い出口に向かうと
強制的におみやげコーナーを通ることになる。
なんという商魂。
一番安いバスソルトですら1,900円くらいする。。。
外に出てみると実は入場しなくても
ブルーラグーンを見ることだけはできる様子だった。
そしてよく目を凝らすと闇に緑色の光が見えた。
オーロラだ。
流石にオーロラツアーのようには見えなかったが
それでもチラ見はできた。
しばらくしてバスに乗込み、
またレイキャヴィークへ向かった。
ちなみに地元の人はブルーラグーンではなく市民プールに行く。
そこでのジャグジーが日本で言う銭湯と同じ扱いみたい。