坂を下りきったところで
少し休憩をすることにした。
鮮やかなポストオフィスをこえたあたり、
デンマーク発祥の食べて飲めるコインランドリー
The Laundromat Cafeに入った。
店内に入ると至って普通の洒落たカフェなのだが、
階段を下り地下に行くとランドリーマシンがびっしりと設置されており、
実際に食事を摂りながら洗濯物もできてしまう画期的なお店だ。
とりあえずカウンター席に腰を落ち着かせ、
ビールを注文した。
女性のバーテンが慣れた手つきでグラスにビールを注いでくれた。
おしそうなやつが出てきた。
ビールを飲み干して店を出ようとしたときに思わぬことが起こった。
アイスランドに来てから一度も換金をしたことがなかったのだが、
支払いをしようとすると
カードリーダーが不良らしくカードが使えないというのだ。
困った。
持ち合わせがない。
渋々お店を出てすぐにあったATMでキャッシングをすることになった。
完全に誤算だ。
手数料も取られたし、なかなかピッタリの額にもならない。
全部で3,600ISKをキャッシングした。
店に戻り支払いだけ済ませたが、一言もなかったのには少し残念だった。
またあたりをブラブラして市内観光をした。
とりあえずコンサートホールのハルパに行ってみた。
ガラス張りでかなりカッコイイモダンな建物だ。
中も非常に開放的で良かった。
それにしてもカラフルな町なので歩いていて楽しい。
屋根が芝生になっているものもあった。
途中途中でお土産を覗きながら散策は続いた。
途中見つけたろうそくは骨までデザインされており、
これはアイディアだなあと思った。
相変わらずクオリティの高い壁画が目を愉しませてくれた。
随分と歩いたところでまた休憩がてら、パブに入った。
ハッピーアワーの看板があったことも入店に大いに貢献していた。
お店の名前はPublic House Gastropub。
店内に入ると壁面に大きなブタの絵が描かれていた。
葉巻をくわえ、洋服に身を包んだいかついブタが印象的だった。
やっぱりビールをオーダー。
愛想の良い女性のバーテンが対応をしてくれた。
話しをすると写真も快く撮らせてくれた。
上を見やると狐の剥製が銃を構えていた。
あまり日本ではこういうのは見ないなと思った。
ビールを楽しんでいると突然電気が切れた。
あたりがしんと静まった。
すぐに騒ぎとなり表に出るとどうにも街全体が停電している模様だ。
幸い支払いのキャッシャーはバッテリー駆動だったため会計はできた。
なかなか遭遇し得ない自体にまたあってしまった。
しばらくどのお店もこりゃあお手上げだと
少々薄暗い店内から外に出てお隣さんと話している。
後からわかったがホテルの方は何もなかったようなので、
ダウンタウンの一角が停電の憂き目にあったようだった。