氷の国#14 12 Tonar


ハットルグリムス教会から港の方に坂を下っていた。
丘の上から海が見えるという景色。
好きな光景だ。

カラフルな建物もちょこちょことあり、北欧ならではの色使いかと思った。

途中途中で色々なお土産屋さんがあり、
目を飽きさせることはなかった。

ショーウィンドウから覗かせるのものはお土産や衣類だけでなくアート作品も結構あった。
アイスランドならではの溶岩を利用したものも面白かった。

大きなトロールの人形も印象的だった。

途中入ったお店にはにすごい面白いものを見つけた。
それは日本のお香だった。
日本文化はこんなところにもあって、禅ブームの流れからのものだと察した。

そして銘柄を見ると”青雲”ッ!

直ぐに脳内に例のCMソングが再生された。
「青雲、それは君がみた光〜♪」
なんということだ、完全に日本とは扱いが違うような。
更に横に視線をずらすとなんと、”毎日香”だとッ!

またも脳内PLAYボタンオン。
「毎日、毎日変わらない〜(エコー)故郷いつも〜♪」

これは日本でも
もう少しやり方変えたら売れるんじゃないかと本気で思った。

坂の途中左手に”12 Tonar”の看板を見つけた。
ここは音楽業界では有名な死ぬまでに訪れたいレコード屋さん世界第2位らしい。
ちなみに1位はロス・アンジェルスにある”Amoeba Music”だ。

左手にある階段を上がり扉を開けて店内に入った。
小さなレコード店である。
アイスランドのインディーバンドのためのレコードレーベルとしても有名であり、
1998年に設立され、店はビョーク、ムーム、シガーロスのほか、
クラシック音楽家、パフォーマーらの出会いの場となっていったらしい。
棚にずらりと並んだCDを漁った。
お目当てはアイスランドのアーティストのCDだ。
黒いパーカーを着たロン毛の店員さんは非常に親切で、
おすすめを聞くと5枚ほどピックアップしてくれて、
奥の試聴ルームに通してくれた。
コーヒーも勧められ、ココでは無料でサービスしてくれる気の利き用。
試聴ルームのソファにどかっと腰をおろし、
青いCDプレイヤーにCDを入れてヘッドフォンを付けて試聴を始めた。
こちらに置いてあるCDはどれでも聴けるみたいだ。

ゆっくりと視聴をさせてもらって
テーブルに置いてあった豪華な装丁のノートにお店の感想や簡単な絵を書いた。
SamarisのSilkidrangarというアルバムに決めた。
前衛的なエレクトロニカでボーカルの歌声も心地よかった。
カウンターで3,100ISKを支払った。
CDの価格は日本とほぼ同じようだ。

ちなみに地下1階もありこちらはレコードが置かれていた。


左利き(酒飲み)で旅好きなアラサー男子。 猫好きのバイク乗り。 カワウ速報の由来はカワウソに似ている、 ということをきっかけにカワウソ推しになったからと、 単純にダジャレを使いたかったから。

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