ハットルグリムス教会から港の方に坂を下っていた。
丘の上から海が見えるという景色。
好きな光景だ。
カラフルな建物もちょこちょことあり、北欧ならではの色使いかと思った。
途中途中で色々なお土産屋さんがあり、
目を飽きさせることはなかった。
ショーウィンドウから覗かせるのものはお土産や衣類だけでなくアート作品も結構あった。
アイスランドならではの溶岩を利用したものも面白かった。
大きなトロールの人形も印象的だった。
途中入ったお店にはにすごい面白いものを見つけた。
それは日本のお香だった。
日本文化はこんなところにもあって、禅ブームの流れからのものだと察した。
そして銘柄を見ると”青雲”ッ!
直ぐに脳内に例のCMソングが再生された。
「青雲、それは君がみた光〜♪」
なんということだ、完全に日本とは扱いが違うような。
更に横に視線をずらすとなんと、”毎日香”だとッ!
またも脳内PLAYボタンオン。
「毎日、毎日変わらない〜(エコー)故郷いつも〜♪」
これは日本でも
もう少しやり方変えたら売れるんじゃないかと本気で思った。
坂の途中左手に”12 Tonar”の看板を見つけた。
ここは音楽業界では有名な死ぬまでに訪れたいレコード屋さん世界第2位らしい。
ちなみに1位はロス・アンジェルスにある”Amoeba Music”だ。
左手にある階段を上がり扉を開けて店内に入った。
小さなレコード店である。
アイスランドのインディーバンドのためのレコードレーベルとしても有名であり、
1998年に設立され、店はビョーク、ムーム、シガーロスのほか、
クラシック音楽家、パフォーマーらの出会いの場となっていったらしい。
棚にずらりと並んだCDを漁った。
お目当てはアイスランドのアーティストのCDだ。
黒いパーカーを着たロン毛の店員さんは非常に親切で、
おすすめを聞くと5枚ほどピックアップしてくれて、
奥の試聴ルームに通してくれた。
コーヒーも勧められ、ココでは無料でサービスしてくれる気の利き用。
試聴ルームのソファにどかっと腰をおろし、
青いCDプレイヤーにCDを入れてヘッドフォンを付けて試聴を始めた。
こちらに置いてあるCDはどれでも聴けるみたいだ。
ゆっくりと視聴をさせてもらって
テーブルに置いてあった豪華な装丁のノートにお店の感想や簡単な絵を書いた。
SamarisのSilkidrangarというアルバムに決めた。
前衛的なエレクトロニカでボーカルの歌声も心地よかった。
カウンターで3,100ISKを支払った。
CDの価格は日本とほぼ同じようだ。
ちなみに地下1階もありこちらはレコードが置かれていた。