ユースホステルのベッドから起き上がったのは、
朝7時前だった。
相部屋ではちょうど、
フランス人のおじさんも同時くらいに目覚めていた。
7時になる前に食堂は開いており、
朝食は食パンに蜂蜜やジャムの他シリアルと洋梨だった。
洋梨が一番うまかった。
食後に身支度を済ませると7時半には宿を出ていた。
今日はアムステルダムへ移動すべく、
用意していた乗車券は、
8時17分発だったので中央駅まで歩いた。
駅で待機していると、
何やらオランダ語やフランス語でアナウンスが流れ始める。
何度かアムステルダムの単語を聞いた。
内容はわからなかったが、
すぐに出発が遅れるのだと理解した。
結局、列車が駅を出たのは9時22分だった。
今回乗車したのはドイツ製のインターシティー(IC)だ。
これがなかなか快適で、
アントワープなど有名な町を抜けながら、
イヤホンからの音楽を楽しんだ。
パット・メセニーやノラ・ジョーンズ
日本のオレンジペコーも聴いた。
ただ向かい合って相席になった女性が、
病的に膨よかな方で、少々の異臭を放っていた。
2時間半の移動を楽しみ終えると、
列車はレンガ造りで東京駅と姉妹駅になった、
アムステルダム中央駅に到着した。
駅を出るとどこに行っても運河が流れていた。
先ずは宿確保のためユースホステルに向かった。
理由は不明瞭だったが閉まっており、
仕方なしにクリスチャンホステルに宿泊することにした。
ドミトリー、一泊18.5€。
高い。
散策に出かけたが結構迷いそうになる。
腹が減ったのでブリュッセルでも食べた、
ケバブバーガーを頂くことにした。
値段は3.5€で一緒だったが内容は寂しかった。
他に目を引いたのは噂には聞いていた、
ファーストフードの自販機。
食べなかったがチキンバーガー1.5€。
それにしても自転車が多く、種類も豊富。
道路の整備も合理的で、
きちんと自転車専用レーンがある。
さすが平地しかない国だけのことはあると妙に納得した。
ちなみにオランダの自転車の平均価格は10万円近く、
保有台数も平均一人一台以上になる。
また、芸術天国とも言えるほど町のアチラコチラに、
ストリート・アートがあり、目を愉しませてくれた。
そしてゴッホミュージアムに到着した。
入館料は12.5€と少々高い。
美術館は本館と別館があり、
後者は黒川紀章氏の設計で特別展はこちらで催される。
日本の浮世絵に影響を受けた作品の中でも
個人的に好きな”花咲くアーモンドの木の枝”が、
見れたのは良かった。
ちなみに中で売られているポストカードは、
外で買うと0.8€が0.5€だった。
帰りは迷いながら宿に戻り、
途中スーパーでヨーグルト(1L)とクロワッサンを買って、
晩御飯とした。2.85€は安い!