欧州の旅#29 墓参


一応体調はなんとか回復させた。
ちょうどウィーンは天気も良く晴れていた。
地下鉄に乗って移動。
最初にシェーンブルン宮殿を見学しに行った。


中には入っていない。
ベルサイユ宮殿の時と同じで、
中身そのものにはそこまで惹かれなかったからだ。

庭の方だけ見て回り外観だけを堪能した。
とかく広大な庭だった。

こういった建物を見ると華やかだったハプスブルク家を想像する。
これが離宮というのもすごい。部屋数も1,400室超。
ウィーン会議でも有名だ。
豪奢すぎるその建物と庭は同時に酷い過去をも想起させた。
フランスに嫁いだマリー・アントワネットも処刑された訳だし。
そんな事を考えながらシェーンブルーン宮殿を後にし、
トラムに乗って中央墓地へ向かった。

名だたる音楽の巨匠たちの墓参り。

別に音楽が得意な訳でも楽器が出来る訳でもないが、
他に行きたいところも無かったので行ってみた。

もちろん好きな曲もあるし、嫌いな訳ではない。
せいぜい話しのネタである。

好きな人に言ったら石でも投げられそうだが、
知らない物は知らない。
小学生時分のときに教科書でみた名前がそこにはあった。
ついでにちょっと離れた場所にある、
モーツァルトの墓にも行ってみた。
少し寂しい場所にあった。

この国で辛いのは日曜日だからか
スーパーがどこも閉まっていた事。
それはそれで良いところもあるのはわかるが旅行者には辛い。
落書きは多いし入っては行けない芝生には入る人間はいるし、
マナー違反も良く目に付いた。

昨日の食事が最低だったので、
今度こそはと思い、有名なシュニッツァの店で食事をしてみた。
1番売りであるはずのシュニッツァが不味かった。

サイドメニューで頼んだスープはうまかったが、
値段に見合うようには思えなかった。
とてもじゃなかったが完食できるものではなかった。
なんでこんなものをもてはやす人がたくさんいるか謎。
店員はドギーバッグするかと聞いてくる。
申し訳なくは思うが、いる訳がない。
ここのギャルソンたちに日本の豚カツを食わせてやりたい。
薄くて広いここのシュニッツァは冷めやすく味も何も無い。
オーストリア料理は不味いという印象を残して終わった。
お口直しではないが本場でレッド・ブルだけ飲んで寝た。

翌朝空港へ行くと、
たまたま腰を下ろしたベンチに、
岐阜から来たというおじさんがいた。
いきなり意気投合した。
そのおじさんは今回の旅行で君のような人に出会えた事が、
一番の収穫だったとまで言ってくれた。
帰国したら飲みに行く約束をそこで交わした。
名前は児玉さん。岐阜に住んでいるらしい。
携帯電話の番号も交換した。
彼はそのまま成田行き。自分はバンコク経由台北行き。
好きな人には悪いが最後の街が一番つまらなかった。


左利き(酒飲み)で旅好きなアラサー男子。 猫好きのバイク乗り。 カワウ速報の由来はカワウソに似ている、 ということをきっかけにカワウソ推しになったからと、 単純にダジャレを使いたかったから。

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