西域とカシミール#14 履きなれた靴を履きましょう


今日も風の谷は良い天気。
トレッキングシューズはもとより
サンダルしか持っていなかったので、
ここカリマバードからアーリアバードという隣の村まで
一時間かけて歩いて買いに行った。(6〜7km程度)

到着して適当な食堂でカレースープとチャパティーで腹を満たした。
それからすぐに中古専門の靴屋に入った。

デザインが気に入ったことと、
店主のおやじがやたらイタリア製だと言って勧めるので、
約480円で靴を購入(安かったけど靴下おまけでつけさせたった)。
少々キツイ感じがあったけれども
足も入るし革製で馴染んで来るだろうと判断し決めた。
それと花柄のワンポイントの刺繍も洒落ていた。
それから店主はアフガニスタン人で、
ひたすらカワチャーイ(緑茶)を勧めてくれた。
ついでに言っておくがこの緑茶も当然甘い。

購入後2kmほど歩いたところ急につんのめった。
おや?
と思って足元に視線を落とすと靴底が外れてしまったではないか、
あのおやじ。。。
あれだけイタリア製だとか推した割には壊れるの早いだろう。
ということで、非常に歩きにくかったが引返して文句を言ってやると。
おやじはニカッと笑顔を見せ、すぐに修理を始めてくれた。
シクリシクリと針で糸を通して修理をしてくれた。
で、出来上がったやつを見ると少しだけ靴底部分とズレてる。
1〜2mmほど。
このときはまあ難民でパキスタンまで逃れてきて、
頑張っているし履けないことはないからそのまま受け取った。

これが大きな間違いだと気がつくのにそう時間はかからなかった。
そもそもやや小さいサイズで履きなれていない靴だったので、
歩いているとすぐに足が痛くなってきた。
直してもらった方は余計に違和感がある。
更に近道だと教えてもらった道は、
来た道よりとんでもなく遠回りになっていた。

ここは本当にのどかで、
アプリコットの栽培が盛んで、
ちょうど屋根の上でアプリコットを干す女性や、


バケツ一杯のアプリコットを運ぶ女の子にも出会った。

でも残念なことも一つあった。
子供たちが無邪気に遊んでいたので、
カメラのファインダーで何枚か収めさせてもらったときのこと、

誰も彼もではなかったがあるグループはお金を無心してきた。
こんなところでまさかやられるとは!とかなり驚いた。
カンボジアでもせめて花とか持ってくるぞ、と思いながら。
「ワンダラー、ワンダラー」の子どもたちの声を無視。
誰かが最初に小遣いでもあげたのか。
ちょっと悲しくなった。

足は痛いし、子供は金を要求してくるしでヘトヘトになってしまった。
(歩く距離は全然問題ないけど)

そんな日だったが日が暮れてくると自分を待っていたのは、
想像を超える満点の星空だった。
本当、本当に綺麗で魅入ってしまう。
そして一緒の宿に居た日本人がとても星座に造詣のある方で、
アレコレと講釈を受けた。
イルカ座の存在やかんむり座なんぞこの時初めて耳にした。
ちなみになぜこんなに星が綺麗に見えたかというと、
電力も絞っているこの山岳地帯では、
谷を挟んで交互にお互いの村が停電をさせる。
今日はこちら側の村がちょうど停電だったのだ。
お陰でトイレも難儀するのだが。。。


左利き(酒飲み)で旅好きなアラサー男子。 猫好きのバイク乗り。 カワウ速報の由来はカワウソに似ている、 ということをきっかけにカワウソ推しになったからと、 単純にダジャレを使いたかったから。

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