どいう訳かランクルに乗ってここカリマバードを出た、
それも5時半起きで。
それもドライバーと2人だけ、且つ彼は英語が喋れない。
そんな彼と一緒に移動することになったのは昨晩の事である。
夕食後宿のじいちゃんと喋っていたら、
次はどこへ行くのかという話になった。
シャンドール峠を越えて、
チトラールへ行くつもりだったので、
その旨を伝えると、
じいちゃんは、
「故郷”グピス”が通り道なので是非行ってきなさい」
と言ってきた。
ダメ押しで、
「知り合いの男も同郷で明日帰ると言ってるから500Rsでどうだい?」
と勧められた。
「お前は本当にラッキーだな。」
といわれ言われるがままになることはなく。
50Rs値切って交渉成立と相成った。
更に、じいちゃんは、
「ランクルだからバスより圧倒的に快適な上に、
グピスの宿も心配するな」と請け負ってくれた。
そんな訳でまず向かったのはギルギット。
カリマバードから100kmほど南下したとこに有る町だ。
到着すると、ドライバーの家にお邪魔させてもらった。
そこで食事をご馳走になり、
チャーイとチャパティーに目玉焼きを頂いた。
少しだけ街をぶらついてから再び出発した。
知り合いなのか他人なのかも分からないが、
途中他の人も乗せながらランクルは走った。
途中検問などもあったが外国人のみのチェック。
そうして着いたグピス、
カリマバードのじいちゃんの友達の家に連れて行かれた。
ホームステイ開始。
到着早々チャーイでもてなされ、
20才くらいの息子とその友人の3人で村を散歩をした、
散歩の筈が軽いトレッキングになっていた事は秘密です。
ここの家族結構大家族で8人いた。たぶん8人で全員。
ホームステイすることで、この国のことが少し分かった。
食事するとき男女は完全に別にされる。
給仕などもちろんすべて女性の仕事。
田嶋陽子でもいたら大変なことになりそうだ(笑)
また、以外だったのは子供でも女の子は化粧をしているということ。
夕食は豪華に鶏肉などでできて、この旅行中一番良いもの口にした。
一緒に出されたヨーグルトドリンクのラッシーは
ものすごい癖のあるものだったけど、まあ飲めた。
しかしさすがイスラム圏!
イスラム教の教えには旅人(巡礼者)にはできるだけ
施しを与えるという教えがあるからね。
なにからなにまでお世話になった。
翌日はバス停まで送って貰い、
運転手に450Rsを渡した。
ということはあの家族には何も渡っていないんでは?
兎にも角にもパキスタン人の親切に涙。