西域とカシミール#17 峠越え


バスの待合所でもパキスタン人の親切は続き、
チャーイをごちそうになった。

そして実はグピスから乗るバスは一種の賭けだった。
それはギルギット発のバスなので”空き”がなければ乗れないのだ。
本当に運任せ。
でも到着したバスには空席がちゃんとあった!
乗れたから本当にラッキー♪

車内には、
カップル×カップルのポーランド人(計4人)と、
それ以外はすべてパキスタン人。
バスの座席は外れたりでまあいつも通り愉快な感じ。

随分進んだ後、途中タイヤがパンクして緊急停車をした。

そこはちょうど綺麗な小川(恐らくギズル川の支流)が流れ、
本当に綺麗な場所だった。

水が透き通っていたので勢いで飲んでやった。
30分くらいしてバスが再び動き出すと数人が屋根の上に乗り車内は少し空いた。
水を飲んでいたとき言葉こそ通じないが仲良くなった女の子が自ら自分の隣に座ってきた。

おじいちゃんたちは後ろから見守る。

本当にこの国を旅行していると心が洗われていく感じがした。

バスはグピスからピングル、チャーシー、パンダール、テルー、バルサット
という谷間にある小さな村々を越え、
遂にシャンドール峠まで来た。

その距離ギルギットから数えて約250km、
もちろん舗装などされていない。
標高3720m、峠の上はなだらかな草原になっている。
途中美しい湖もある、がバスはお構いなしに進んでいく。

バスが止まったので、休憩かと思ったが、
そうではなく道が雪解け水で川になっていたのだ。
荷物を背負い結構勢いのある川を渡った。その幅10mないくらい。
だけどこけたら流されて死なないにしても大怪我必須な崖。

そうして渡ったはいいが当然バスは来ない(来れない)。
おまけに嫌な予感はしていたが、
バックッパクをチェックすると屋根に上った男たちに腰を下ろされたらしく、
スプレーなどが押されて踏まれて空っぽになっていた。

ちょっぴりショックを受けようとしたが、
それも許されずバスの代わりにやってきたジープ。
なんだ数台のジープで移動かと思ったがとんでもない。
あとからくる気配もなく一台のみ。
ジープって何人乗りでしたっけ?と聞く暇もなく、
あれー?20人くらい乗ってますよね?ってな感じ。
(数えたら25人居た。)
もちろんスタンディング!すげー!!ちゃんと走ってる!!

ちなみにこのジープ当然タダだろうと思っていたら、
ちゃっかり50Rs取られた。。やられた。

そうして疲れきってマストゥージに到着。
宿は50Rsに値切ったた。
でもなぜか晩飯は100Rsだった。


左利き(酒飲み)で旅好きなアラサー男子。 猫好きのバイク乗り。 カワウ速報の由来はカワウソに似ている、 ということをきっかけにカワウソ推しになったからと、 単純にダジャレを使いたかったから。

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