マスツージを早朝発ち、
チトラールへ向かった。
宿はポーランド人たちと一緒だった。
(というかそこしかなかったから。)
そのジープが悪いのか、
乗客が乗りすぎなのが悪いのか、
はたまた道が悪いのか。
どう考えても全部が悪いということは明白なのだが、
車内で天井に頭を幾度となくぶつけた。
おまけに窮屈で尻も痛い。3つに割れそうだ。
(基本的に3人座りの席には4人座るのがパキスタンスタイルだ!みんな覚えておこう!)
舗装されてないという意味を久々に思い知らされる。
頭をぶつけながら、尻の痛みに耐えた120km。
必死こいて着いた先はチトラール。
今までのところに比べ建物が多く、
(今までが少なすぎ?)
ちょっぴり埃っぽかった。
ジープを降りてすぐにあった宿、AL Farooqという、
変なマネージャー兄弟が経営する宿に決めた。
が、普通のドミトリーはいっぱいで屋上の部屋に通された。
個室なのにドミトリーと同じ値ではあったが、もちろん理由はあった。
この部屋は、すっごく埃っぽい上にシャワー室もない。
ベッドにはダニが居そうな気配。
まあ金もないし選択の余地はなかったのでしょうがない。
ダニ対策はマレーシアで習得しているし。
シャワー室が無い代わりに、
客の居ないシングルルームで浴びさせてもらったが、お湯は出ない。
予想通りというべきかな。
風呂ついでにパキスタンのトイレ事情を説明しておこう。
パキスタンでは水洗式になっていても、
どこも機能しておらず、
大体にしてタンクに水が溜まっていない。
ではどうするかというと、
トイレ内には絶対にバケツがあり、
そこに水が溜まっているのでこれを使う。
流すのはそれで良いとして、
尻を拭く際だが省エネなイスラム圏の国々では、
パキスタンも例外でなく紙を使わない。
とどのつまり不浄の左手を使った、
自分ウォシュレット方式。
紙を使わないので旅行者や痔の人には大人気!
これで漏れるギリギリ、
切羽詰まった状態で駆け込んだトイレに
紙がなかったという、まさに泣きっ面に蜂状態な状況に対しても
サラリと躱すことができる。
だってバケツに水があるんだもの。
という具合。
不潔だと思っているそこの人!
紙だけでは汚れは完全には落ちませんよ。
パキスタンでは皆石鹸を使うので大丈夫(たぶん)。
中国より便所は絶対きれいです。
ま、中国は今まで行った国で間違いなくワースト一位だけど。。。
というわけでシャワーを4日ぶりに浴びたわけだ。
不潔とか言わないように。仕方なかったんです。