10月25日をもってサマータイムは終わり、
1時間余分に眠る事が出来た。
宿で簡単な食事をとっていると、
昨日の女の子が向かい側の席に腰を下ろした。
彼女は今日ドイツのケルンへ行く予定で、
そういう事ならと9時頃に一緒に駅へ行く事になった。
自分はタンタンの作者エルジェさんの
エルジェミュージアムが、
今年の6月2日にオープンしたと耳にしていたので、
ルーヴェン行きのチケットを往復で買った。
ちょうど週末割引が適用し半額の5.6€で購入できた。
次の列車がもうすぐ出るので、
彼女とはそこで別れて一人列車に乗り込んだ。
そう綺麗でもない車内には、
人がポツリポツリと乗ったり降りたりで乗客は少なかった。
一時間程で着いたルーヴェンは大学街である。
祝日という事も手伝って、かなり閑散としており、
寂れた感じがどうしても拭えなかった。
街の至る所にある案内標識を見て、
エルジェミュージアムにたどり着いた。
入口は50メートル程ある木製の橋の先だった。
ピカピカとした館内はさすが出来たてといった体で、
うら寂しかった町とは打って変わって賑わいを見せていた。
町の人を全て集めましたと言われても得心しそうだった。
入場料を支払うとおまけに缶バッチをくれた。
描かれていたのはタンタンではなく、
船長だったので何とも言えない気分にはなった。
作品は年代ごとに陳列されており、
そういえば我が国日本を代表する「のらくろ」
も同じ年代だなと思いながら淡々と廻った。
面白かったのが、
円柱状の部屋一面ぐるりと並んだ各国のタンタン、
それも各言語でタイトルを男の子と女の子、
それぞれの声で読み上げるという仕掛け付き。
ちゃんと日本語もありました。
ちなみに英語だとティンティン(チンチン)。
見終わって尿意を禁じ得なかったのでトイレへ行くと、
ピクトグラムもまたタンタン風になっており面白く、
飽きさせない工夫が随所に散りばめられていた。
一階にはレストランとショップが併設されていた。
またうら寂しい町を抜けてブリュッセルに戻り、
王立美術館へ行こうとしたが開いていなかったので、
適当にぶらついていると、コイツは運が良い。
なんと普段はすっぽんぽんの小便小僧が、
衛兵のような衣装を着て、よそ行きの出立で、
立ち小便に興じているではないか。
今度はグランプラスの方に向かうと、
なにか人だかりができている。
なるほどブリュッセルの英雄セクラースの像ではないか、
どうも触ると幸せになるらしくこぞって皆触っていた。
日本で言う完全に撫で仏だ。
特にやる事も無くなったので、
簡単なレストランでムール貝とビールを頂いた。
これがなかなかに美味い。
すぐに平らげてしまった。
不満を言うならビールのグラスが小さい事と、
しっかりとサービス料を徴収していた事。
ならば、御通しくらいは出せというのは、
ネコの額ほどの了見だろうか。11.5€。
早々に宿に引き上げ、
シャワーを浴びてから、
今回は山にも行かないし、
エベレストとは何ら関係ないにも関わらず
「神々の山嶺」の上巻を読了していた。
2017-11-07
ウーン、楽しそうですね。この旅って、現在進行形?今ハンガリーあたり?
僕もブリュッセルやプラハ、一人旅しました。プラハは絵本のイメージや、カレルチャペック、ペトルチャックといった、なんだか怖いイメージも。だけど大好きです。
ケバブは救世主です。味わい的にも、価格てにも、お腹の具合的にも。
ハンガリーは夜の鎖橋に見入りました。ただだ綺麗で。
GOOD LUCK!